勉強会 の 特徴

■ 「消息を読む会」の歴史
平成11年(1999)11月に 波多野幸彦先生増田孝先生を講師として 東京からお招きし 発足しました。すでに東京では「東京手紙の会」が開催数十年の実績がありました。 それを同じ講師で スタートさせたのです。
平成17年波多野幸彦先生がご高齢のため引退され、以後増田先生お一人を講師として現在に至る。
平成21年「100回記念祝賀会」 花外楼でお茶会をしました。
平成26年「150回記念祝賀会」、令和元年「200回記念祝賀会」を 夫々 住友クラブで開催しました。

波多野幸彦先生(平成17年 最終講義時で)
令和元年12月 200回記念祝賀会 集合写真

■ 勉強会の特徴
 ① 実物の消息を見ながら学習

実物の掛物や巻物を一つ一つ説明します(増田孝先生

毎回、掛物や巻物などの実物の消息を教室に持ち込み学習するのが最大の特徴です。
利休や 政宗、光悦が 実際に書いたものを 間近に見ることは他では経験できないことです。
また実物ならではの情報、表具はもちろん 紙質(楮、雁皮、あるいは美濃紙など)、墨の色、封(当時は小さく折って届けた、人により様々の折り方 封の仕方があった)など印刷ではわからない 多くの情報を学べます。
読み方だけを勉強するのは写真でも可能ですが、いろいろな角度から総合的に理解するには実物資料は欠かせません。
またこの会では 常に新しい消息を学習します。例外はありますが、本や他所で公表されているものは 基本扱いません。他の研究者が誰も論じていないものを学習することが 増田先生のモットーです。

② 鑑賞から 一字一句の意味まで

白板に一字一句書いて説明します

消息は 当時の通信手段ですが 美術品としての一面を持っています。 《書は人なり》の言葉通り 書いた人の人柄を忍ぶため 大切に保存されてきました。 和紙に墨という世界に類を見ない劣化しづらい料紙にも幸いして 400年、500年前のものでも生き生きと鑑賞できます。
この会では まず消息を鑑賞することから始めます。書風、筆跡、墨継、全体のバランス、それに表具、箱書など。見どころは実に多いものです。
次に何が書かれているかを 一字一句、筆順を追って 白板に書いて意味を学びます。 時代背景、人間関係など消息の背景を勉強します。
通常の消息には 書かれた年度は書きませんが、内容から何年の何月何日と月日が特定されるものもあります。まるで推理小説を読み解くような面白さです。

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