伊達政宗(1567~1636) 暮春十八日付 細川内記宛
政宗は小堀遠州と並んで 消息の現存が多い人物。 筆は流れるように早く 活き活きとし、時によっては筆が空を走っているような感覚を覚える。
元和4年3月22日 二代将軍徳川秀忠の 江戸政宗邸への御成りがあった。秀忠の側近であった細川忠利(内記)に その旨と 感謝の気持ちを伝えた消息。
「拙宅へ之(欠字)御成廿二日に相定申候 外聞実義誠辱存候……」(将軍様の拙宅への御成りが22日に決まりました。誠に嬉しいことです。あなた様も定めてやご満足と存じます…)
政宗の花押はいくつかあるが、これは 少しかしこまった相手に出すときの 有名な「鶺鴒花押」。鳥のセキレイの形に見えるのでそういわれている。
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